グレッグ・イーガンの『万物理論』を読んだ
最近扁桃腺炎で寝込んでたので、眠れないときに読んだ。
- 作者: グレッグ・イーガン,山岸真
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: 文庫
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『涼宮ハルヒの憂鬱』がラノベじゃなくなったら、という感じの本。「万物理論 ハルヒ」で検索すると似たようなこと思った人が何人もいるようだ。
作中で「無知カルト」と呼ばれる人々が出てきて、その中には科学的な真理を政治的に否定するような人もいるのだが、そんなアホな主張をする奴はさすがに現実にはいないだろうし誇張だろうと思っていたら、実際にそういう人がいたらしい。
Understanding the Present: Science and the Soul of Modern Man
- 作者: Bryan Appleyard
- 出版社/メーカー: Picador
- 発売日: 1992/05/08
- メディア: ハードカバー
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あと、最後のほうでTheory of Everythingがわかってもわからないものがある、それは−−人の心だ! みたいなくだりがあるのだけど、そこだけいきなり素朴になってずっこけた。主人公が全体的にキモくて、いかにもモテなさそうなのがよい。